いま、膝が痛くない人は幸せ

「慢性痛のサイエンス」医学書院から出ている本。専門用語がうなるほど出てきますが、きちんと全て説明があるので、世に広まって欲しい本。知識が満載の本です。

こちらの著者である、半場道子先生の講演を 今夜、拝聴しました。
半場道子先生。”山上の光賞”を受賞。http://sanjo-no-hikari-sho.com
講演のポイントは 

1)慢性炎症

2)↑その結果であるアルツハイマーやパーキンソン病

3)便秘や不眠は「たかが」では、ない

4)筋運動とPGC-1α

PGC-1α...炎症を減らす物質。運動により、筋肉の中でうまれる。

PGC-1αをうみだす生活が、かぎ!
ひざが痛くなりだしてしまうと、きびしい。坂から落ちてしまうと上がるのは困難であるのと同様、一度痛くなってしまうと非常に(運動するのは)むずかしい。
だから、いま痛くない人は幸せなのである。痛くない今のうちに運動を、と。厳しいけれど、そういうお話だった。

数年前にも半場先生のレクチャーを聴きました、そのときも運動によって筋肉でPGC-1αが出るお話があり
「運動しなければ筋肉は、ただの肉。」というフレーズが印象的でした。


具体的には;
#筋運動30分を週に4日

#最大心拍数(*)の60-70%くらいの心拍を保てるように。

  *最大心拍数 = 206.9-(0.67x年齢)

これで、脳に新しいニューロンがうまれ分化・成長するのです。
そして、なんと91歳でも脳神経細胞の新生が起こるのです。今年4月のNature誌でそれを証明した論文が出たのです。
あきらめることはないのです!!がんばろう!!!

(小栗明子 絵と文)

明子ウェルネス・クリニック

486-0916 愛知県春日井市八光町3-35 電話 0568-31-4358 院長 医師・医学博士 小栗明子